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地中海世界の歴史 8

講談社選書メチエ 808
本村凌二/著
著作者
本村凌二/著
メーカー名/出版社名
講談社
出版年月
2025年12月
ISBNコード
978-4-06-542025-6
(4-06-542025-3)
頁数・縦
275P 19cm
分類
新書・選書/選書・双書 /講談社メチエ

価格¥2,200

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出版社の商品紹介

出版社からのコメント

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻、ついに完結。「帝国の滅亡」は「文明の衰退」なのか? 現代人の歴史観を揺さぶる、講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。わずか半世紀の間に正統な皇帝だけで26人、各地の「自称皇帝」などを含めて70人の皇帝が乱立したローマ帝国の「軍人皇帝時代」。284年に帝位についたディオクレティアヌスは、四帝の分割統治でこの「三世紀の危機」を収拾する。その後、帝国の統一を取り戻したコンスタンティヌス1世は、大胆な通貨改革と、ビザンティオン(現イスタンブル)への遷都を断行、キリスト教を公認して「大帝」とよばれる。しかし、国境地帯での異民族の侵入など、社会の深部ではすでに大きな変動が始まっていた。395年、ついに帝国は東西に分裂。西ローマ帝国は、フン族など異民族に脅かされたあげく、476年に消滅。一方の東ローマ帝国は、6世紀のユスティニアヌス1世のもとで最盛期となり、その後15世紀まで帝国の命脈を保つ。ローマ帝国が滅亡に向かうこの時代は、従来は単に「文明の衰退期」とみられてきたが、近年の研究では、新たな思潮と秩序を生んだ「古代末期」という時代区分として捉えられている。多神教世界が一神教世界に転換したとき、人間の心も決定的に変容していた。そして、「中世」さらに「近代」とはどんな時代だったのか。目次はじめに帝国の衰退か、文明の創生か第一章 「危機の世紀」と歴史の宿命1 軍人皇帝乱立の半世紀2 内憂外患と暴落する威光3 贅沢と軟弱の心性史4 古代社会の法と自由第二章 大帝と背教者の皮肉1 変革の統率者、ディオクレティアヌス 2 コンスタンティヌスとキリスト教 3 帝国の混迷と東西分割ユリアヌスとテオドシウス4 キリスト教会の成功と堕落第三章 蛮族に震える永遠の都1 偉大な教父が見た「ローマ略奪」2 アッティラの執念と帝国の東西3 ゲルマン人への恐怖と讃嘆4 聖者伝にみる民衆の憧れ第四章 新たな世界への没落1 地中海の神々と大自然2 ユスティニアヌスのローマ復興3 属州再編と帝国の衰退4 衰亡史の三つの論点経済・軍事・文明5 古代末期への新しいまなざし終章 その後の地中海世界あとがき四〇〇〇年の旅を終えて参考文献索引

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